冷え冷えとした光が欲しくて、夕暮れ、北側の窓辺で撮影した。
天窓が無ければ、部屋の中は殆ど暗闇になっていた筈の最後の一枚。
(続き)
こんな感じで撮影を始めた。
ブログへのアクセス数から判断すれば、
この子も、もう一つ人気がないようなのだが、
(総ては私の鬱陶しさ、至らなさが原因なのだろう)
美しい子だと思う。
少女の雰囲気と大人っぽさが同居しているように見える。
しかし、撮影している途中から
今日の彼女の、至極悲しそうな様子に胸が一杯になる。
それでなくても寒々とした北の窓辺。
部屋の中は急速に光を失っていくし…。
彼女を見つめながら、
五つの赤い風船の「てるてる坊主」の歌詞を呟いていた。
暗い私の心のために
あした天気になっておくれ
眉村卓の死を知り、
ラジオの深夜放送 MBS チャチャヤングのことから
西岡たかしのことを想ったからなのか。
あの頃の高校生が聴いていた歌は、こんな童謡のような雰囲気であっても
世の中 はかなみ なやむ人に
毎日ツルはしにぎる人に
あしたはきっと はれておくれ
というような歌詞が含まれる。
そして、それが当たり前のことであり、
テレビで流れる流行り歌とは一線を画しているからこそ
価値があると思っていた。
しかし、その後の世相の移り変わりを見れば、
その時々の風潮に流される
大多数がいただけだった
そんな気がしてしまう。
この世の暗い世界のために
ギラギラ太陽みせておくれ
50年近く前の
深夜のラジオ放送で耳にしたときもそうだったけれど、
最後の手垢のついたようなオノマトペに
何故か不思議に心が揺さぶられる。