Yuzuki: Wake up 01

（続き）

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先に挙げた "Yuzuki: Wake up 02" の前編。
着せ替えの後、来客用蒲団に寝かせて撮影を始めた。天窓からの光に瞳が輝くのが印象的なのだが、二・三回シャッターを押すと、翳の無い画像に飽き足らぬ思いがしてくる。意を決してエイ・ヤと抱き上げ、いつもの西の窓辺まで運んだ。トゥシューズの上からハイカットのワークブーツを履かせていても、壁に寄りかかるようにして立たせてみるのは怖々の気分。少し離れて全身を眺めると、145という数字の小ささを実感する。シャツだけ着せておいてスカート無しにしても十分だと思えるような背丈だ。
それでもレンズ越しに捉えた顔の雰囲気は、もっと大人の女性に見える。脳内補正が働いているからか身長も160 cm ぐらいはあるみたいだ。
未だ朱に染まらない西の光。窓際に置いた青い瓶の透過光に何故か居心地の良さを感じていた。