(続き)
最近お気に入りの南の窓辺。正午近くの日差しが白いカーテンの内側に篭って大きなライトボックスになっている。場所の制約から等身大ドールの撮影は難しいのだが、arte145 の夕珠なら辛うじて収めることができた。
私の三つあるブログの内、一番アクセス数が多いのは、等身大ドールに特化したこのブログ。偏に edolls.net ジジ様あってのことなのだが、再三いらっしゃる方は多分少ないだろう。これと言って役に立つ情報はないし、アダルト・コンテンツでもない。スクロールして辿り着いた一番最後には鬱々とした長文の独り言が待ち構えている。
それでも私がやりたいのは、その時々の光と頭の中を過った事柄の記録。今回は珍しく人形の顔の右側を主体とした撮影。そして、井上陽水の古い歌を思い返していた。
すぐ傍に居ながら手が届かないもの。突然遠くへ行ってしまうもの。そんなものに心惹かれるのは若い頃の特権なのだろうか。幽明境を異にするという語があるが、その境が昔のようには厳然たるものとして感じられなくなっている。互いに重なり合い、混じり合い、どこか朧なもののように思えてしまうのは、同世代の訃報に接することが多いからなのだろう。私自身も後何年生きるのか。それほど長くはないに違いない。