正午近くの南の窓辺。
ペイズリー柄の黄色のバンダナをショールのように掛けてやった。
(続き)
10日近く人形写真を撮っていなかった。
理由はいろいろだが、新たに撮ってみたいという気持ちが起きなかった。
その間に、お出かけブログを始めた。
これまで Extra edition としてきた人形の出てこない記事は、
今後はそちらで公開することになる。
しかし、誰の目にも触れない「断片的な人生の記録」が
また一つ増えただけだ。
それでも、休んでいたお蔭で、どんなものを撮りたいのか
再認識できた気がしている。
言葉での説明よりも、今日の画像が、
その答えになっていたら嬉しいのだが…。
それにもう一つ。
Twitter をスクロールしていて、ふと手を止める画像がある。
季節柄、落ち葉の写真の頻度が高い。
山々の美しい紅葉の風景よりも
心惹かれるのは、道路脇の水溜りの上の黄色い落ち葉。
同じ黄色繋がりなら、異国の街角の、
ペンキで塗られた壁や板戸の鮮やかさ。
いずれも、ごみごみとした都会の猥雑さや貧しさが、一緒に伝わってくる。
そんなことをあれこれ考えながら
合わせる衣装の無い彼女に、
黄色のバンダナを巻いてやった。
正午の光と、それが作り出す翳。輝くような黄色の美しさ。
しかし、私の意図したものよりも、
彼女の手の美しさが
記憶に残るシリーズになった。
何度も見ているはずなのに、新しい発見をした気分になっている。