空は荒れ模様。
しかし、時折の陽射し。
一瞬の光を求めて、家の中を移動しながら撮影した。
(続き)
最初は南向きの窓。
お気に入りの青い縞のシャツ。
この後、西日が差し始めたのを見て、いつもの窓辺へ移動。
どこか物憂げな表情。
前髪ができても、この子が持っている雰囲気は変わらない。
場面によっては、少女のような輝きも見せる。
この辺りで、撮影を止めてもいいような気持ちになる。
肘の関節球に新たな擦過痕があるのを見つけたショックが大きかった。
1mを超えるような人形の、球体関節の受けの部分、
革を張る以外に良い方法はないのだろうか?
instagram 等で見る外国の作家の人形の中には、受けの部分から
フェルト状のものが大きくはみ出して見える画像がある。
見栄えは良くないものの、擦れてできる傷は、防げるのかもしれない。
元の場所へ戻して、片づける準備を始めると、
今日も、こんな表情を見せる。
6月2日の "Frieda: Her hairstyle change" の最後の画像と同種の強い訴求力を
この表情や眼差しに感じてしまう。
今日はもう少し撮影を続けることにした。
有名なアニメ作品に出てくる女の子の顔が、私の頭の中で二重写しになる。
気が強くて、いつも怒っているみたいなのに、
あまりにも孤独で哀しい女の子。
こんな青い縞のシャツを着ていた記憶は、どこにもないし、
青ではなくて、赤のイメージの強い女の子なのだが…。