(続き)
"Iris: Mainly her front photo" の続き。或いは本編。しかし、いろんなことに疑問符を付けたくなっている。
今回は少しだけ首を傾がせている。この人形は、ある程度、首の角度を変えられるようになっている筈だが、未だにそのコツが掴めない。無理に曲げてしまって、取り返しのつかないことになったら_悪いことばかりを想像してしまう。可動域に関して、メールの遣り取りを作者としていても、不安は拭えない。
それに Iris も、他の人が写せば、もっと違う表情を見せるのではないか。今見ているような硬い表情が、私にとっては何にも優る美しさなのだが、そう感じない人もいるだろう。ひと頃、「不気味の谷」と烙印を押されたものが気になっていた。そのどれを見ても、私には、不気味なものには見えなかった。言葉を失うぐらいに惹かれたものがあったぐらいだ。
何を美しいと感じるのかは人それぞれだろう。そう思い続けてきたのに、同じ人形の別の美しさを捉えた画像を目にして、落ち着かない気分になっている。
人も人形も様々な面を持っていて、カメラを向ける人によって異なる美しさが引き出される。一方、草花の美しさは、誰が撮っても同じなのではないか_そんなことまで考えていた。ひょっとしたら、そう思いたいだけで、一種の逃げ道だったのかもしれない。
美しいものを眺めながら居心地の悪い気分が続いている。