踊り子のような衣装を Iris に。
Yui に着せるつもりだったのだが、立ち姿を見てみたくなって
ティエラドール21号ボディの Iris 登場となった。
(続き)
このシリーズを撮影していた頃、
今年一杯で終わることになっていたティエラさんのドール作りが、
何とか続けられそうである_との告知があった。
Ex-Lite の製造中止に続くような軽量ドールの悲報は一先ずは免れたようだ。
本業の合間での制作なので、注文が殺到しても捌ききれないだろうし、
等身大ドールの流れは、シリコンかTPEに移ってしまっていて、
クッションドールの需要が増えるとも思えない。
今後のことを思うと、何とも悩ましい思いが続く。
「踊り子」という文字を見て、頭に浮かぶのは
「踊り子」という字面だけ見ていると、川端康成の作品を思い浮かべてしまう。
「伊豆の踊子」だから、字面の上でも、本当は違っているし、
あの物語に対して、さほど思い入れがあるわけでもないのだが。
近所のお好み焼き屋さんだったところが、いつの間にか
バレエスクールに変わっている。
こんな町の、こんなところに、どんな家の子が習いに来るのか…。
私の頭の中では、裕福な家の美しい子女が通ってくる幻と
ドガが描いていたような19世紀末の、
貧しく、蔑まれるような存在とされた女性の姿が交錯する。
バレリーナも、旅芸人の踊り子も身近にはいないから、
私にとっては、どちらも縁遠いものであることに変わりはない。
すらりとした異国の娘 という言葉があったのを
彼の掠れた声と共に思い出している。