ブルーグリーンのワンピース。
これも Tay のために用意したものだが、襟があったので Kayla に着せてみた。
色合いからそんな感じがするのか
池田満寿夫の銅版画を思い出した。
(続き)
襟があっても首の皺が気になるため、黄色のバンダナを巻いている。
赤いバンダナも持っていたはずだが、
すぐに見つけることができず、手近にあった黄色で間に合わせた。
しかし、結果的には、これで良かったみたいだ。
西日を浴びて、緑と黄の何れもが一際鮮やかに感じられる。
彼女が座っているアルミニウムの脚立には
ステップの両端に、赤に近いオレンジ色のマーカーがある。
僅かだがスニーカーの足元に写っているのが見える。
本当はブルーグリーンのワンピースと一緒に画面に収めたかった。
Kayla には、はっきりした色合いがよく似合うのだろう。
改めて、Ex-Lite 廃版の事実が、残念に思えてくる。
皺が多くても、服を着せてしまえば、こんなにスタイルが良くて
軽量で、扱いやすいのに…。
流行り廃りがあるのは仕方ないのかもしれないが、
ワンダーフェスティバルで売り子のように立っていたのは20年ほど前。
時代の流れは予想外にも、重いシリコンドールの方へ振れてしまい、
リアルなクッションドールは、殆ど目にすることがなくなった。
池田満寿夫も、あんなに人気があったのに。
人口に膾炙する_というのは、こういうことなのかと考える。
南佳孝のアルバムアートになっていた銅版画が好きだったし、
名前を貸しただけなのかもしれないが
繊細なレースに縁どられた下着のブランドもあった。
何もかも過去のものになって、廃れてしまうのだろうか。
本当の評価云々は別にしても、
ワーッと盛り上がって、後はウソのように忘れさられていく。
そんな流れには乗りたくはない。
好きなものは、いつまでも好きだと思っていたい。
あちらこちら傷んできているこの Kayla も
大切にしていくつもりだ。