"Iris: The white dress and pale blue shades" の姉妹編。
ブロンドウィッグと窓に垂らした黄褐色の布が
画面を支配する色になっている。
(続き)
色の統一感や雰囲気を考えて、
先の記事から省いたものを集めたのだが、全てが同じ色合いではない。
bxslider 用に少しずつ角度を変えて撮っている間に、色の変化が現れる。
自ら意図したものではないから、偶然の産物でしかない。
それでも、こうして画像を眺めていると、
途中で目が覚めてしまった夢を思い出しているような愉しさがある。
ふと、夢から想を得たという物語を幾つか思い出した。
その物語の作者は、夢を見た本人だと言えるのかどうか
学生の頃、何とも不思議な気持ちになったことも一緒に思い出す。
夢を素にして出来上がった物語に対して、
作者のオリジナリティ云々を議論したいわけではない。
夢を見ているのは私だが、夢の中の世界を創造した、謂わば造物主も
この私だと言えるのかどうか
そんな考え方をしてみるのが若い頃は好きだった。
今日並べている画像も、
シャッターを押しているのは私だが、
その都度、微妙な色彩変化が加わる画像は、私だけの作品とは言い難い。
私以外の別の要素は、一言で片づけるなら前述したとおり
「偶然」なのだけれど、
あれこれ別の存在を思い描いてみるのは
今でも私の密やかな愉しみになっている。
最後に、
硬質のチュール生地で出来上がったパニエを内蔵するドレスは
椅子に腰掛けるのが、なかなか難しいものらしい。
ウエディングドレスを着た花嫁は、
ごく浅く腰掛けているに過ぎないという記述に巡り合った。
パニエを跳ね上げて座っているのではないということなのだが、
何となくそれが妙に面白く感じられたことを付記しておく。