"Yui: In a room without the shadow" で唯が着ていた白いドレス。
立ち姿を見るために Iris に着せてみた。
雨ばかり続いていたのに、この日、夕方になって、
西の窓が明るくなった。
(続き)
少しばかりアレンジを加えている。
ノースリーブのショートブライダルドレス。
ボディはティエラドールだから、肩に縫い目があり、
それが見えないようにレースのチューブトップを着せている。
腰には濃紺のサッシュベルト。
首にはレースのチョーカーも。
白い長手袋を嵌めていても、花嫁衣装という感じではなくなった。
ブロンドのショートカットのウィッグ。
これは以前、夕珠に試したものだが、
Iris の方により相応しく見えるのは、当然だとしても、
どこかいつも不機嫌そうに見える彼女の表情が
少しばかり和らいで見えるのが不思議だ。
さらに不思議なのが、この青ざめた紫のような色合い。
レンズを頻繁に付け替えて撮影しているが、同じレンズであっても、
窓から射しこむ西日の加減や
カーテン代わりに吊るしている布の色が影響するのか
こんな色になったり、金色になったり、振れ幅の大きな変化が現れる。
一応、今回は、似たような雰囲気の画像を並べたつもりだ。
ホワイトバランスの調整ミスなのかもしれないが、
これはこれで、美しいと考えている。
どこの御令嬢なのか。
そんな噂話をしてみたくなるような雰囲気だ。
美しい人形には固有の物語が備わっているのだろう。
凡百の輩にも、切れ切れの夢の記憶のようなものが
こうして浮かんでは消えていくのだから。