同じような画像ばかり撮っているのではないか
そんな気持ちから少し歌舞いた格好にして
目先だけの変化を試みた。
(続き)
藍色の浴衣にスチームパンク風の黒いワンピース。
彼女にはこんな格好を以前にもさせたことがある。
"Tay: a strange way of dressing up"_20160828
これは30年近く暮らした前の家での撮影。
長くて暗い廊下に垂らした金色の帯、
北に面して二つ開いた小さな窓の光を思い出す。
人形のバックを黒に沈めたり、白く飛ばしてしまうよりも
何らかの映り込みがあるのを好むのは以前から。
しかし、あの長い廊下が無いために
等身大ドール全身の立ち姿がなかなか写せない。
上質の広角レンズを持っていれば…と思うときもあるが、
出費の嵩むことばかり考えていても仕方がない。
いいなぁと思う画像をSNSで漁りながら
出来る範囲でのドレスアップをしてやり、
部屋の中の良い光を見つけては、
夢中になってシャッターを押す。
後から見直して、それほどでもなかったと凹んだとしても、
出来上がった画像にあれこれ悩むのは、少し間違っているのかもしれない。
プライベートな愉しみなのだから
息の長いものにしていきたい。