書肆アラビク様で頂いたDMを頼りに京都北大路まで遠出した。
Memories of K1-Doll 青山恵一追悼展。
緋衣汝香優理様の人形に一目惚れした私は、実物を拝んでおきたくなった。
会場では許可を得て、何枚か撮影したが、満足できる画像は残せなかった。
ただ Dollhouse Noah 様にお会いできたことや
コレクターの tyrell_cola 様と久しぶりに会話できたのが
この特別な展覧会ならではの幸いだった。
折り畳み以下は人形写真からは離れていくが、私の好きなものが続く。
(続き)
片道2時間弱の電車旅なので、寺社の一つぐらいお参りしておこうと考える。
予め調べていく場合もあるが、
今回は昔人形青山様で、お薦めの場所を尋ねてみた。
幾つかの名前が挙がったが、近所なら、やはり大徳寺へということになった。
この日は快晴。
その後、熱帯低気圧の移動に伴い、空模様は崩れていくのだが。…
陽光に輝く石庭も、その裏側に位置する苔生した庭も、
観想の場所らしい静けさの中にあった。
立ち並ぶ塔頭の多くが拝観を謝絶していて、
私が中に入ってみたのは、興臨院と龍源院の二つ。
先の興臨院には特別公開の表示があり、
蘇東坡の詩から名付けられたという茶室涵蘆亭内部の佇まいが心に残った。
建物内部の撮影は不可であるため画像はない。
御朱印は予め用意された用紙に日付だけを記入する形のものであった。
書き慣れた人の筆さばきを見るのを楽しみとしているため、
次の龍源院では所望しなかった。不心得の極み、かもしれない。
伊藤万理華の脳内博覧会で購入した彼女デザインの御朱印帳に糊付けする。
乃木坂からの卒業を発表した直後の秋、北野天満宮で購入した思い出の品。
あれからもう2年。
その間に増えた御朱印は、昨年初夏の伏見稲荷大社のもの一つだけ。
その空白の一葉一葉が引きこもりがちの証のように映る。
「稲荷」の文字から、龍源院の方丈東の間「狐窟」の「白蔵主」へ。
ここでは建物内部も撮影可であったが、その謂れを読む前から、
私には撮影が憚られるのを感じた。
鈴木松年によるこの屏風絵は、左右が揃った姿での画像検索が可能であるし、
土産物として絵葉書も販売されているらしい。
しかし、何となく、私の中にある禁忌のようなものに触れた気がした。
最後に一枚だけ、一目惚れの彼女のお顔を…。
昔人形青山様でのMemories of K1-Doll 青山恵一追悼展は
9月25日水曜日までとなっている。