前回の続き。
使用しなかった画像を並べただけのものだが、同じ日の撮影なのに
少しばかり雰囲気が違っている。
(続き)
伏し目がちな様子は変わらないが、気怠い虚脱感は消えて、
何かに対して、強い拒否の感情が目許口許に表れている。
私だけが、そう思っているのかもしれないが。
何を尋ねてみても、答えが返ってくるような雰囲気ではない。
彼女の不満は何なのか。
そんな詮索さえ、どうしようもなく重い蓋で彼女の心を閉ざすことになる。
私自身、腹を抱えて笑ったのは、いつのことになるのか思い出せない。
いろんなごたごたばかり並んでいるのに嫌気がさして、
google news をカスタマイズしていた。
ふと、今は亡き喜劇人の、特徴ある顔を思い出した。
いかにも下品で、馬鹿馬鹿しいギャグばかり。
確か、無理矢理勇退させられたと記憶している。
ファンではなかったが、
彼に対するその仕打ちは、あまりにも冷たい気がした。
その後、いろんなブームが起こっては消え、いつの間にか
素直には笑えない、強面の、
権力を笠に着たような発言をする人が、目立つようになった。
今日の彼女に頑なな表情を見てしまうのは
私の鬱々とした思いが関係しているからなのだろう。
人形は静かな水面のように
ただ私の目の前にあるだけなのに。