前回の記事 "Kayla: Blue green dress" からずっと同じ姿の彼女を眺めている。
今回改めて撮影するのに際し、バンダナだけ赤いものに替えてはいるが。
(続き)
毎日眺めていると一種独特な思い入れが生まれる。
SNSでお顔を眺めている或るモデルさんに
どこか似ているというだけの妄想なのだが。
次回撮影会の日程や撮影者を募る呼びかけが載っていたりもする。
そんなイベントの様子をあれこれ空想して、
密やかな私の時間は過ぎていくのだが、
握手会やコンサートへ行かないのと同じようなもので、
夢と現実が同じ世界で交わることは考えない。
多くの人たちと自分の好きなものを共有するということ、
そんなことでさえ私には馴染めないと思うときがある。
「残り、あと何体…」という広告を見なくなった Ex-Lite 。
もう売り切ってしまった_ということなのかな…。
実質何体作られ、売りさばかれたのか。
シリコンドールへの撒き餌のような扱いだったのかもしれないが、
それでも購入した人は少なくはないはずだ。
後継となるような改良型軽量ドールは、もう開発されないのだろうか。
この日、広角ズームが捉えた彼女の姿が、想像よりも小さく思えて、
この人形もまた移ろう時間の中に在る
今だけの儚いものなのだと得心することになった。