エフ・ドールボディにLEVEL-D ヘッド綾苗。
カメラのアスペクト比を 16:9 に変更して撮影している。
以前に比べ横長の画像が増えてきてはいるが、
この比率で暫くやってみるのかどうか、まだ分からない。
今日の撮影は珍しいことに夜間。
灯りを消した廊下との境に立たせ、室内のLED照明のみで撮影している。
(続き)
なぜいまごろ現れたのか
そんな台詞だったような気がするが、
"The Night Porter" (愛の嵐)を観たのは、遠い学生の頃。
強烈な印象を残すのに、何度も観たいと思わない映画の多くは、
場末のあちらこちらにあった3本立ての三番館で観ている。
今日の私は、夜間受付をしながら、
暗い廊下の向こう、不意に現れた美しい少女を眺めている…
そんな妄想の中にいた。
曖昧な記憶でしかないから、いつの間にか
ヴァディム・グロヴナ監督の「眠れる美女」に繋がっていたりもするし、
夜勤明けの常連さんのために
シャッターを半分だけ上げて仕込みをしていた一杯飲み屋の大将のことを
思い出したりもする。
とりとめのない記憶は、
誰かに聞かされる漠然とした夢の話みたいなものだが、
自分にとっては、
どこを探しても見つけられない美しい光のように思える。
最後は、今日変更したアスペクト比で、縦画面にしたもの。
映画のスクリーンが90度立ち上がったような場面を空想すると、
眩暈に似たものを感じた。