これは終わりかけに撮った一枚。
緑のベッドスプレッドの上に横たえた瞬間、彼女の顔が輝いたように見えた。
(続き)
こんな感じで撮り始めたシリーズ。
もう秋雨前線?と思いたくなるような空模様の一日。
珍しくはっきりと痛む偏頭痛に困り果て、
痛み止めを飲むことにした。
お天気屋には薬は要らない_と言われた子供の頃からずっと
飲まないできたのだが、
そう言い放った母も、もういないし、許してくれるだろう。
この様子に目を瞠った。
縦画像に変えて、慌てて寄ってみた。
これはこれで美しいのだけれど、
深い緑が背景にあってこその輝きだと分かった。
これまでよりも設定年齢が若くなったようにも見える。
最近の記事に
緑が多くなっていたことは
何となく気づいていた。
モスグリーンとかフォレストグリーンとかアンティークグリーン。
或いは
日中、殆ど外出しなくなった反動や
外撮影の美しいドール画像を
SNSで眺めていることが多いからなのだろう。
どんなに憧れていても、私自身の外撮影は端から諦めているし、
制約のある中で、心惹かれるものを撮っていくしかないのだが、
木漏れ日や草叢に反射する光の記憶が
今日の彼女を輝かせているように思えてきた。
光もまた私には懐かしい過去のものになってしまったようだ。