(続き)
一月になって最初の撮影。久しぶりの感じがする。もう一種類、比較的明るい画像のシリーズを残している。それはまた後日にでも。
明るい方も暗い方も、綿のシャツを着たまま寝てしまって、今起きたばかりという風情を狙った。しかし、これはどう見ても朝の雰囲気ではない。起きてみたら日が傾いていたというのは私にとっては大禍時。厭な思い出に繋がるから昼寝は出来るだけしないようにしている。siesta の習慣に憧れはするものの、極東の濃厚な湿度の底に生まれてしまった悲しさ、ゆとりや余裕からは縁遠い生き方しかできなかった。
幾分顔色が青褪めていても夕珠には罪はない。カメラレンズの向こうの美しいヒトガタにただ見惚れて撮影したのだから。