午前中の早い時間帯に良い光を見つけた。
いつもなら Alice 38 の出番だが、等身大ドールでも撮影が可能な一角。
偶々前夜に着替えが終わっていた Tay で撮ることにした。
(続き)
撮影場所は納戸の入口。
室内は天窓のお蔭で明るいが、入口付近すぐ外には、必然的に影が生じる。
彼女の片頬を照らす明かりは、幾つかの壁の反射を経て届いた外の光。
午前中の太陽光なのだが、まるで月の光のように見える。
私には、先日の明け方、西の空に輝いていた十六夜の月光に思えた。
実は前日にも Tay を撮影している。
少しばかり歌舞いた格好をさせたつもりだったが、派手さに欠けた。
お蔵入りにはしないと思うものの、
今日撮ったものの方に近しいものを感じたため
順番を入れ替えて先に記事にした。
私が撮りたいのは多分、性質としての「月」なのだろう。
ただ何かの光を受けて返すだけの
鏡のようなもの。
当然ながら闇の要素を多分に持ち合わせている。
朝の光であっても、何度も壁に反射しながら届いたものであるため、
今日の彼女には月の面影が宿っていた。
追記
夕方、私の部屋の扉を開いた瞬間、傾いた西日が射しこんできた。
朝の光と夕暮れの輝きの違いが彼女の表情からも見てとれる。
この部屋には等身大ドールが常時三体佇立している。
ちなみに、彼女のすぐ後ろ、
ビニール袋越しに見えるのは Iris なのだが、
気味が悪いと思う人もいるだろう。
ホラー映画のスチルのように見えなくもない。
興業的に美しいヒロインが欠かせないジャンルであることも確かだし…。
いささか趣味の悪いオマケとして残しておく。