（続き）
"Yui: In violet" の残り画像。大きな違いは感じられないかもしれないが、顔の向きを少しだけ上にしている。
普段は前髪で隠している眉根の様子もあって、彼女は俯き加減にすると、哀しげな表情になる。美しい人形は、皆、そうなのかもしれないが。
顔や首の角度の僅かな違いで、表情は移り変わる。心を持たない役立たずを、木偶の坊と誹る言葉はあっても、褒める言葉として、人形を含む語句が浮かんでこない。様々な気持ちを静かに満たす美しい器であるのに。
前髪の下に哀しい怒りの表情を隠し持っているこの子でも、少し上向きにしてやると、見開いた目の中には、希望の光が見える。
７年ほど前になるのかな。
君の名前は "希望" と今知った
そう歌いながら、精一杯腕を伸ばして指先を見詰めていたあの人の、あまりにも細い肩。当時、彼女が背負っていたものの大きさを想うと、今でも涙するしかない。
P.S. ブログを休止して、暫くの間、Stampsy へ行きます。
