キッズ用のシャツを着せてみた。
ショートカットに白いシャツ。
鬱屈した気持ちを抱えて座り込む minor poet のようだ。
(続き)
主の居なくなった廃屋で新たな対話相手を待つ少女人形
S&G、Paul Simon もまた
I've come to talk with you again
と歌っていた。
しかし、私は何を話したいのか。
話せるのか。
学生時代、漸くできた仲間の会話に、ただ耳を傾けていた。
話題が自分の興味に繋がることであるなら、
少しばかり積極的になって、合いの手を入れていたのかもしれない。
そうでなければ誰かの言葉の端から、私だけの別の世界へ
彷徨い出ていた気がする。
仕事を辞して、殆ど人に会わなくなると、
仕事上身に着けていた僅かばかりの社会性も
跡形もなく失せてしまったようだ。
働いていた頃のような人との関わり方には、
この先、もう戻ることはないだろう。
私の足元の
小さなホットカーペットの上で
足を綺麗に伸ばして、猫が眠っている。
4年が過ぎても抱っこをさせてくれない猫なのだが…。
話したいことが言葉にならなかったとしても
何ら構わないのかもしれない。