夏の定番、ルーバーラティスと共に。
この画像は、45.00mm f/1.80 を使用したもの。残りは 14.00mm f/3.80 。
多少時間的な差異があるため、差し込む光も異なっているが、
レンズが違うと雰囲気も違ってくる。
(続き)
梅雨が明けてから、こんな感じの画像が続いている。
翳のない、パッケージ写真のようなポートレート。
白主体の装いをシリコンドールにさせているから
必然的にそうなるのだろうか。
一頃のような暗い画像に比べたら
雰囲気は明るいと言えるのかもしれないが、
体調その他、実はあまり良い状態ではない。
既に夏バテしているのだろう。
彼女に着せたのはジャケット+パンツ+インナーの3点セット。
色はアプリコットとあったが、薄いベージュ。
それでも 45.00mm f/1.80 の画像では
杏の赤みがかった黄色を感じないものでもない。
私の肉眼では 14.00mm f/3.80 の画像のような
殆ど色味の感じられない淡白な装いとして映っている。
私の目が正しいのか、レンズの方が正しいのか。
色彩への漠とした疑念や不安を辿っていて、
ふと朱夏という語を思い出した。
青春、白秋、玄冬…。その季節らしい色を持ってきたのではなく
陰陽五行思想によって当てはめられただけだと知ってはいても
なるほどなぁと思ってしまうのは
二千年以上の時間を越えてきた言葉だからか。
「アオハルかよ。」という言い方に対して
言いようのない抵抗を感じてしまうのも…。
見ている者の気持ちを波立たせたら
広告代理店としては、ある意味成功と考えているのだろうか。
言葉は生き物だし、意味するものも時と共に変わっていく。
私には薄いベージュでも、アプリコットに見えるように。
かつて曼珠沙華をマンジュシャカと発音した歌声に
鳥肌が立つほど衝撃を受けたことも思い出した。
ヨムヒトガスクナイトハイエ ナニヲカッテナコトバカリ
それでも書くことで
胸の痞えが少しばかり下りたような気分だ。