西日の窓辺。 僅かな時間だったけれど、彼女は何とも言えないような静寂の中にいた。
寝室の窓を開いて真昼の陽光を入れた。 部屋の中は久しぶりに明るくなったのだが、カメラレンズを通せば、 光が生み出した翳の深さも際立って見える。
ひょっとしたら梅雨入りなしに夏が来てしまうのでは。 面白いような不吉なような そんな気分で過ごしていたが、この日、午後から、漸く梅雨入りの声を聞いた。 この後、何事もなく、季節が移っていきますように。
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